雨降りて 土肥ゆる。

つらつらうらうら。揺蕩う日々の虚ろな記憶の溜池。重い腰が上がらない。

花のバブル組とゆとり世代ことさとり世代。

お久しぶりです、かぢつです。

2週間ぶりの更新になってしまいました。最近、自分で撮った写真を上げているブログも始めたので、そちらばかり更新してしまっておりました。そういえば、トピックが台風一過ですが、わたしも今日、お昼くらいにバイトを終えて帰って来る時にあまりにも空が綺麗だったので、思わず写真を撮ってきました。明後日くらいに上げたらもう遅いのかな...

さて、先週末は友人の転職祝いを東京駅周辺でしてきました!

同じ大学出で、仲の良い友人二人とわいわいご飯を食べて参りました。

さて、一人は見事転職して今はプー太郎ですが、12月からまた働き始めるわけですが、もう1人は化粧品の会社に勤めており、先月の中旬辺りに本社から現場(東京駅近くのお店)へ異動になりました。あ、以前書いたこの記事に出てきたやつですね。

この彼女の話をまたとりあげるのですが、コース料理も終盤に差し掛かった頃、現場の上司の話になりました。

彼女、シェアハウスで実家を出て暮らしているのですが、個人部屋のないシェアハウスらしく、それを職場の人がその上司の人に漏らしたらしく、信じられない!って言われたらしいです。

その人的には、プライベートも何も無い空間で四六時中誰かと一緒じゃ気が休まらないじゃない、との事。

言われた当の本人は全然そういう事気にしていないし、わたしも彼女と1年くらい大学時代に、1部屋シェアして住んでいたので、そういうものなのかーっていう感じでした。

確かに、日本ではシェアハウスとかルームメイトとか余り聞かないですね。聞くとしても、最近の世代、所謂20代前半とか半ばくらいの人達以降ではないですかね。

アメリカに留学していた時はフツーに1年生の寮(わたしは当時4年生w)で中国人のルームメイトと1部屋シェアしていたので、プライベートもくそもあったもんじゃありませんよ。といいつつも、わたし自身、シェアとかあまり気にしないんですけどね。事実、シカゴを旅した時は12人部屋のホステル使いましたし。

そしてそんな話からもつれにもつれて、何故か行き着いた先は、花のバブル組とさとり世代の比較。笑

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さとり世代とか初耳だったので、なんですかそれ?っていう感じだったのですが、どうって事ない。ゆとり世代を指してもいるんですね。ネットで調べたら少し広めな世代をさしていましたが、大体90年代辺りに生まれた人々の事のようですね。

そうそう、この話題が出たいきさつが、金銭関係の話題。

さとり世代は総称して欲が極端に少なかったり合理主義者が多いと色々な記事やwikiにも書いてありました。

わたしはもろこの世代なので、色々第三者の意見を眺めていると「?」って思う節々があったりもしますが、インタビュー記事を掲載しているところとかは、結構納得いきました。

そもそもわたし達さとり世代の物欲が無いように思われがちなのは、言わずもがな、消費出来るお金が手元にあまりないからですよね。

バブルの時期とは真逆で、先進国の経済はだいたいどこも破綻をきたしていて、日本なんて、恐ろしい事に高齢化が急激に進み、世界でも類を見ない長寿国に大成長してしまったわけです。

そしてそのご高齢者達を支える為に(それだけの為ではないですが)、消費税10%が日の目を見ようかという状況です。

先日もニュースで取り上げられていましたが、家電製品あたりのプロモーション企画かなにかで、都内で展示会(デモンストレーション)が開催されていた様子が流れていました。その企画者や参加メーカーの社員さんがインタビューに答えていましたが、その内容はどれも「これからどんどん発展して行くであろう高齢者市場を狙った製品開発」をして行きたいというものでした。

別に高齢者の方を非難するわけではないし、一時は日本の経済を大きく成長させた方々ですが、正直、これからの時代は若者、ひいては国のお荷物になってしまうわけです(気分を害された方、ごめんなさい)。

そんな先行きの無い未来を見つめてどうして今を頑張ってより良くしていこうなどと思えるでしょうか?

未来を見据えるならば、今使うのではなくて、後々の為に貯蓄しておくという選択肢が、恐らくゆとり世代、もとい、さとり世代では過半数なのではないでしょうか。

わたし自身、物欲は至極強いです。特に洋服。だから今アパレルでバイトしてはいるのですがw

欲しいものはつきません。外を歩けば欲しいと思うものは必ず何かしら1つは目に入ります。けれどお財布と口座と相談せずとも、そういうものには手は出せません。だってお金が無いんだもの。そして長生きはしたくないけれど、20代半ばとか、まだまだ生き続けるじゃないですか。やりたい事はあるけれど、それは定職じゃない上に収入も安定していません。そういう事を考えると自ずと財布の紐をぎゅっと堅くしめてしまいますよね。

そういう事をしていると、不思議と物欲が無くなってくるんです。

そしてその諦めが、仕事面でも出て来るのだろうなと思います。

友人も言っていましたが、頑張っても直ぐに評価に反映されるわけではないし、ましてやずっとこの職で生きて行くつもりもないから、やる気が出ない、と。

わたしも似たようなもので、特に今はチームプレーが重視されるところなので(ほとんどそうか)、個人がどれだけ売ったかは分かりません。そして日々の予算は100万前後。そんな数字を示されて、更には売り場にあまり出る事が無いわたしにとっては、「本日も予算達成して、今月も報酬を受け取りましょうね!」って言われたところで、「頑張って下さい」と完全に他人行儀になってしまうわけです。

わたしは花のバブル組にとやかく言われた事は無いし、恐らく言われたとしても忘れてしまう質なので、覚えていないですが、さとり世代が何を考えているのか分からない又は奇妙な世代、なのではなく、恐らくほとんどの人がそうだと思うけれど、超現実的なのではないのかなと思います。

一部の人は興味が本当に無いのかもしれないけれど、また一部の人は政治に興味が無いのではなくて、机上の空論的言動や政策を売りにしてきた政治家に諦めを感じ、目を向けず、ただ黙々と現実を受け入れてきているのではないでしょうか。

わたしは安倍首相には大きな期待はしていないけれど、比較的賛成派です。そして消費税10%も大いに賛成派です。そもそも日本の消費税は極端に安過ぎるんです。先進国でどこを探しても5%なんて国、ありません。

気候変動も経済成長低迷もそして国民の負担も、わたしは畢竟、全て1本の線でつながっているのだと思います。どこかがほころべば絶対に他にも影響が出ます。それを最小限に食い止める為にも消費増税は良い1歩だと思います。

って現実を甘んじて受け入れてる時点でさとりの世代なんですかね。

けれどわたし達は絶望しているわけじゃないです。さとり世代以前の人達とは違う大きさだけれど、それでも生きている今このときの中で、必死こいてささやかな幸せを探して享受しようとしてるんです。

さとり世代代表!みたいな感じで書いちゃいましたけど、これは飽く迄わたし個人の考察と意見です。

同じ社会に皆生きているのに、尺度が違うって不思議ですけど素晴らしいですよね。